東大に行くか、音大に行くか

ご縁があり、もうかれこれ7年?東京大学でお仕事をさせて頂いております。単純に偏差値だけで導き出したら、赤門を潜る事すら許されない私が、門扉を潜るどころか、報酬なんぞを頂戴する関係になるとは!!ご縁とは不思議なものです。

振り返ればドイツのバイロイトでの演奏や、安田講堂にピアノを搬入して頂き、コンチェルトを弾かせて頂いた事もありました。本当にありがたき幸せです。それらの模様は当時のブログにあるので、よかったらご覧下さい!

東大生の皆さんは、知性はもちろんのこと、皆さん素直で性格が良く、楽器をやっている方が集まっているからなのでしょうか、バランスの良さが際立つ方が、必ず何人かいらっしゃいます。私が接した限りですと、「死ぬほど勉強した!」というエピソードはなく、自然と流れが出来ている人生を送っているんだなぁと感じる子が多いです。そして、ピアノやヴァイオリンなどを、とても上手に弾くどころか、音大出身者と変わらない、いや、それ以上の演奏をされる方もいるんですよ!実際に演奏家として仕事をしている方もいらっしゃいますしね。

「勉強も練習も、とにかく時間が必要だ!」という『普通の認識』でいくと、彼らには1日30時間以上あるのかな?なんて思っちゃいますよね。しかしながら、時間は平等。結局は、知性なんだなって思います。頭の回転が恐ろしく速いので、情報処理に時間を要さない。結果、何からやるべきか、何を後回しにするかの時間配分や、練習の工夫が長けている。そして何より、「才能の使い方をきちんと分析出来ている」ように思います。

「音大に行くか、東大に行くか悩んで、結局東大を選んだ」という方は、コンクールなどで賞を取り、演奏家としての活動もされていて、ピアニスト としての姿もある。

東大卒業後、エンジニアとして仕事をしつつも、作曲や演奏など、音楽家として幅広く活躍している方もいる。

東大を卒業してから、次に芸大を受け、今バリバリの芸大生をしている方も。

彼らから学ぶ事はたくさんあって、何か一つの職業を貫く生き方だけでなく、複数の事をプロフェッショナルなレベルで実現する事も可能なんだという事。とにかくやりたい事をやる。結局、今に集中した結果が、目の前の道を作って行くんだなと。

既成概念や、古い価値観に囚われない、新鮮で清々しいエネルギーを持つ人が、10代20代に増えているのを感じます。きっとその親御さんも、中庸を保ちながら、お子さん自身の、「個人の生きる力」を信じているからこそなんでしょうね!

心配というエネルギーをもらい続けて育つと、大人になり、いざ自分で決断し選択する立場になった時に、自分の意見がどこにあるのかわからなかったり、自分で決断が出来ない大人になる。何故なら「我が子が失敗して辛い思いをするのが見ていられない」と、親が先回りして道筋を決めてしまってきたから。

「失敗は悪いこと」でしょうか??


親御さん自身に恐れの感情が強い場合、また、恐れから来る教育方針は、実際は猛毒になり、我が子の生きる力を奪う。大人になってから、結局苦労が多くなる。この毒抜きをするには、何年もかかったり、下手したら死ぬまで抜けない場合もある。

急に親御さんに対する話になっちゃったけど(笑)小さい頃にスキンシップをたくさんとって、一緒に遊んで、好きな事をさせて、その子の得意や魅力を伸ばせるようにお手伝いをするだけで、教育なんてしなくていいとさえ思う。(暴言)

きっとこれからは、そういう時代になっていく。