ソナチネの頃から音楽的に

奏法の話しを、これからは惜しみなくしていこうと思います!もっとたくさんの人に奏法という名のテクニックを知ってもらい、体現してもらうべく、レッスンに来て欲しい!教えたい!という欲求が出てきました。

大人子供関係なく、額面上だけではない、響きを意識したアナリーゼを教えています。

日本固有の全ての発音がはっきりとした音、ガッチリin tempoな表現ではなく、「音色の豊かさ」「和声やフレーズで弾く方法」をしっかり身体で覚えてもらい、ロマン派以降の作品に自然に違和感なく入っていけるように導いています。

どうやら私のレッスンは、ソナチネの指導からすでに、日本固有の内容とは違うようです!

私がこれまで学んで体感してきた中で信頼している音楽表現や、ヨーロッパのアナリーゼを元に伝えていただけなのですが、大人の生徒さん(ピアノ教師)にはいつも目から鱗と言わんばかりに喜んで頂いています。それと同時に「子供の頃に先生(私)に出会いたかった!」「生徒に教え方変えなくてわ!」「ソナチネって楽しいし、魅力的」と、皆さんよく仰っています。

そうなんです。
ソナチネが退屈なのではなくて、退屈になる弾き方を習っていただけなんです。。。


バッハも、インベンションに拘らず、フランス組曲を弾いてもらっています。早期にインベンションに入ると、どうしても指で作り上げるバッハになりがちなんです。その結果、難しくなりピアノを辞めてしまう。。

響きで作るバッハをまずは体験してもらうためにも、フランス組曲はいい作品集だなぁと思い、生徒さんに弾かせています。そして、同じバロックでも、倍音の響きで作られているスカルラッティも耳が開くので、とてもいいと思い使っています。

小学生のうちに、ショパンのマズルカやワルツを「音楽的に」弾けるように自然となります。そのためにも、ソナチネの頃から、はたまたモーツァルトやハイドン、ベートーヴェンのソナタを、いわゆる日本固有の奏法ではなく、ヨーロッパの音で表現できるようにレッスンします。

ピアノ教師をされている方は、ご自身の生徒さんの合同発表会で、ご自身の生徒さんの音だけが違う!という評価や、周囲からの驚きをもらうそうで(^○^)
音楽的変化が、自分だけでなく、自分の生徒達にも顕著に表れているという事を、皆さん興奮気味にお伝え下さいます。

癖のついていない子供の時期に習得すれば、もう一生物の素晴らしい宝となりますし、技術の進歩に伸び悩む大人の方も、地道に素直にレッスンを続けていれば、期間に差はありますが、必ず習得する事ができます。

早々に諦めたり、疑ったりせずに、素直に吸収するための時間を過ごす心意気?があればこそです!


では引き続き、奏法の事を写真付きで具体的にお伝えします。