響きの質を弾き分ける

ピアノはとても複雑な技術を必要とされますが、その中でもこれが出来れば、いわゆるプロフェッショナルな演奏として聴かせられる、というものがあります。

それは…

音量の大小ではなく、響きの質の違いで立体的に演奏することです!


中でも、外声と内声の弾き分け。響きを立たせる音、控える音を、コントロールして弾き分ける。

音量の大小ではなく、音の質を変える。


コンサートピアニストは皆、これをやっています。しかしながら、ドイツ系の奏法(個人の国籍は関係ありません)、ハイフィンガー奏法で弾いているコンサートピアニストは、響きの質の違いではなく、音量の大小での表現になっていますね。この事に気付いたのは、ロシア奏法に変えてからです。耳が、細かな響きの質を聴き分けられるようになったんですね。

そうなんです!

響きの質を変えてコントロールする事、それは、奏法の1つなんです。

手のひらの筋肉(虫様筋)をポイント的に使い、手の中の重心を、その場に応じて移動させ、腕全体で目的地に運ぶ…絶妙なバランスで成せる技です。


実際の奏法は、レッスンでお伝えしていますが、意外にシンプルで、その場で出来て持ち帰られる技術もたくさんあります!これはもう、目から鱗。。

やみくもに練習している時は、意外に耳を使えていないものです。響きを本当に聴きながら練習すると、必然的にテンポは遅くなります。1音1音聴くことになり、音と音の間も聴くように集中すると、結果的に超スローモーションになります。

超スローモーションで音の行く先を聴きながら弾いていく練習の恩恵は素晴らしいですよ♪(´ε` )

やみくもに通しで10回弾くのなら、耳に集中して超スローモーション練習を1回やった方が結果が早い。


やっぱり、耳なんだなぁ。


耳を置き去りにして、練習してないか


これは、常に気にかけていたい事ですね!