響きのツボを探す旅


ピアニストは現場のピアノの性質を読み取って、弾き方を工夫し調整する技術が必要となります。

どんなピアノにも対応できる技術をつけよう!


と、日々研究し、反復するわけです。。


鍵盤の深さ約1cmの感覚が、手に浮力として感じられる状態が理想。


①指を降ろすスピード。

鍵盤約1cmの深さを、早く降ろすのか、ゆっくり降ろすのかのスピードの違い。


②鍵盤に触れる指の角度。

指の先、側面、腹の部分、(第1関節辺りまでの指の腹)など、指の角度の違い。

(指だけで角度をつけるのではなく、上腕 前腕 手首 手 、全ての角度込みです。)

③手指の向かう方向。(腕全体含む)

前側に押し出す、斜めに入る、自分の方に引き寄せる、などの方向性。


④鍵盤の深さ何ミリを意識するか。

鍵盤の浅いところを狙う、または深いところを瞬間的に捉えて脱力するなど。


これらの奏法を使い分ける事で、明らかに音色が変わるんです。


ピアノという楽器は、調律師さんの技術や感性、弾き手の技術、そして現場の環境によって、どんどんと変わっていきます。楽器の可能性というのは、本当に計り知れない!とにかく演奏者は、現場の対応力をつけるために、考えながら練習しています。出したい響きや音色が、自分の中で明確になればなるほど、その対応する技術を自然と欲してくるものなんですね。