かけがえのない存在

小6の生徒さんが、通っている塾での入試問題に、私の事を書いてくれました。過去問演習という時間制限のある中での問いだったそうで、その中で私のことを思い浮かべてくれたというのが、本当に嬉しいです(T . T)


その問いは・・・

【あなたが「かけがえのない存在」として、大切にされた体験をあげなさい。】

先生は、私の小さな「好きな曲」という個性を、私を教えるうちに見つけ、得意なところを伸ばし、かけがえのないものとして扱ってくれているなと思った。

私は常に、その子の精神にあった作品をと思い、選曲し、弾かせています。年齢で判断しません。その事を彼女は深い所でわかってくれていたんだと思い、これを読んだ時は、嬉しくて泣いてしまいました(T ^ T)

彼女は初めて会った時から、とても色々なことを悟っていて、とても優しい子でした。彼女にはショパンを弾いてほしいと思い、小4の頃からマズルカを弾かせていました。いわゆるソナチネを順番に弾き、ハノンやツェルニーなどで指を云々という昔からの教則本的な流れでは、その子の精神性において合わない、という事も起こるのです。

精神性が高い所に到達している子供達が、今の時代たくさんいるのです。そのような子が、集まってきています。


ちなみに、ここで彼女が書いているどうしても弾けない作曲家はベートーヴェンさんでした(笑)技術的には弾けるはずなのに、波長が合わないから弾けないのです。ショパンは波長が合い過ぎて、本当にいい音楽を奏でるのです。


波長が合う、合わない、そうやって作品と向き合う事を小学生の頃から大切にしていく。音楽の本当の楽しみ方だと私は思っています(๑˃̵ᴗ˂̵)


肉体年齢は子供でも、精神が大人の子は、本来大人になってからではないと理解できないような作品でも、素晴らしい演奏をしてくれます。こちらとしては、その才能を潰すことのないよう、いつも純粋に1人の人間として観るだけです(๑˃̵ᴗ˂̵)


人の才能を伸ばす事は、自分のやり方を通す事で成すのではなくて、その人をよく観察して、その人のまだ気付いていない素晴らしさを見つけ出す事、ですね(๑˃̵ᴗ˂̵)
エゴではなくて、愛ですね!