鍵盤の奥行きで弾く
これは、ある日の演奏中のワンショット。
《鍵盤上の奥行きを使って弾いている》のがわかりますでしょうか?
美しく響く音を出すには、
打鍵前に手のフォームが準備されていることが大切です。
鍵盤と手の中に、空気の密度を感じて、その空気をつぶさないように。
手のひらの中心を軸に、手を置く。
鍵盤に吸い付くようでもあり、鍵盤を吸い出すようでもあり・・・
その両方の感覚が常に存在し、支えとなって、安定感を生み出します。
打鍵後に手を解放する方向も、鍵盤の奥行きを手の中に感じながら、腕ごと自然に運びます。
すべての条件が揃えば、音が潰れるという現象は無くなります。
何とも豊かな響きが拡がり、音に陰影を付ける事も・・・
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